パリの南はすっかり戦時下

いや、そう勝手に考えているだけかもしれない。だけど通りに人や車がめっきり減ってしまった。パリの大気汚染がいつもより20から30%減ったというから、ありがたい話だ。なにせパリ、いやフランスはディーゼル車が大半で、きたない国なのだから。買い物にいってもマスクをかけた人を多く見る。マスクは政府が徴発しているから普通には買えないはずだけど、アマゾンにでも注文したのかな。そのアマゾンも喫緊の生活必要品以外は宅配を遅らせると言っている。そういえば食料品のネット販売は値引きをしなくなった。それに注文しても在庫切れだと言って、半分も持ってこない。一番確実なのはハイパーで買い物をすることだ。今どきのアナログ買い物。客たちは用心深く距離を取りながら買い物をしている。統制の利かないフランス人には珍しいことだ。

そうそう、大人気の食料品ネット販売とは逆にテキスタイルは苦戦。実店舗は閉店だし、おそらく需要が減っている。というのもネットでほぼ半額セールをやっているから。自宅待機の勤め人は食料品は買っても服や靴などの購入は控えるのだろう。確かにこの先どうなるか分からないときに散財はできない。